ハシビロコウのふたばちゃんが動画サイトで話題になったことをきっかけに、密かなハシビロコウ・ブームが巻き起こっている昨今ですが、実はその他にもハシビロコウがいる動物園がいくつかあることをご存じでしょうか?
意外にもハシビロコウは都心にある動物園で最も多く飼育されています。今回は、ハシビロコウがいる動物園一覧や、日本でハシビロコウは全部で何羽いるのかなどを紹介します。
ハシビロコウはどんな鳥?
学名:Balaeniceps rex
分類:ペリカン目-ハシビロコウ科
生息地:中央アフリカの湿地地帯とその周辺の草原地帯
体長:約1.0~1.4メートル
体重:約4~7キログラム
寿命:約30~40年
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名前の由来
和名のハシビロコウは「クチバシの広いコウノトリ」が由来になっています。以前はコウノトリ類やサギ類の仲間とされていましたが、近年の研究によりペリカンに近い遺伝子を持つことからペリカン目に分類されています。
クチバシを打ち鳴らしてコミュニケーション
ハシビロコウは声を出す機能が退化しているので、鳴き声を出すことが苦手です。その代わりに、クチバシを叩き合わせてコミュニケーションをとります。この動作を「クラッタリング」と言い、ハシビロコウの他にも、コウノトリなどの鳴くことが苦手な鳥に見られる動作です。
お辞儀で愛情表現
ハシビロコウは、首を左右に軽く振りながら頭を下げる、お辞儀のような動作をすることで相手に愛情を伝えます。この動作は、オスとメスの求愛表現で行われることもあれば、大好きな飼育員さんに親しみを込めてお辞儀のような動作をすることもあります。
動かない鳥
ハシビロコウは「動かない鳥」として知られています。これは肺魚などの川魚を狩る時に、ハシビロコウが長時間動かずに魚が近づいてくるのをじっと待つ習性があるためです。ハシビロコウの好物である肺魚は肺呼吸をする魚で、呼吸をするために水面に浮かび上がってくるところを、大きなクチバシで狙います。
ただし、狩りをしていない時のハシビロコウは自然に動きます。歩いたり、クチバシを打ち鳴らしたらり、時には翼を広げて飛ぶこともあります。
日本にハシビロコウは何羽いるの?
2023年現在、日本の動物園で飼育されているハシビロコウは、オスが5羽、メスが7羽、合計12羽です。
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ハシビロコウがいる動物園一覧
東京都恩賜上野動物園(東京都台東区)
ハトゥーウェ(オス)
ミリー(メス)
サーナ(メス)
アサンテ(メス)
東京都恩賜上野動物園は、日本で最も多くハシビロコウを飼育しています。それぞれのハシビロコウの足に、色違いのリングがついているので見分けることができます。詳細は東京都恩賜上野動物園HPをご覧ください。
掛川花鳥園(静岡県掛川市)
ふたば(メス)
掛川花鳥園のふたばちゃんは、飼育員さんとのやり取りを撮影した動画が話題になり、近年巻き起こったハシビロコウ・ブームの火付け役とも言えるハシビロコウです。
ハシビロコウ界のアイドル的存在のふたばちゃんは、フォトブックも発売されています。
開館日やアクセス方法などの詳細は掛川花鳥園HPをご覧ください。
千葉市動物公園(千葉県千葉市)
じっと(オス)
しずか(メス)
一般公募で名付けられたじっとくんは、その名の通りじっと動かないことが多いようです。しずかちゃんはクチバシの模様が少な目でキレイです。詳しくは千葉市動物公園HPをご覧ください。
那須どうぶつ王国(栃木県那須町)
カシシ(メス)
那須どうぶつ王国のカシシは、現在は繁殖を目的に高知県立のいち動物公園へ移動しています。(2022年12月から)
詳しくは那須どうぶつ王国HPをご覧ください。
神戸どうぶつ王国(兵庫県神戸市)
ボンゴ(オス)
マリンバ(メス)
神戸どうぶつ王国のボンゴくんは、姉妹施設の那須どうぶつ王国から来たハシビロコウです。詳しくは神戸どうぶつ王国HPをご覧ください。
高知県立のいち動物公園(高知県香南市)
ささ(オス)
高知県立のいち動物公園のささくんは、クチバシの模様が少なく白っぽいのが特徴です。詳しくは高知県立のいち動物公園HPをご覧ください。
松江フォーゲルパーク(島根県松江市)
フドウ(オス)
松江フォーゲルパークのフドウくんは、2019年に公開スタートしました。他の動物園と比べて新しいハシビロコウです。詳しくは松江フォーゲルパークHPをご覧ください。
さらに詳しくハシビロコウの生態について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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