チンチラは体のバランスをとるためにしっぽを動かすことはあっても、犬や猫のようにしっぽを振ることで気持ちを表すことは、あまりありません。しかし、個体によってはしっぽを振るチンチラもいて、あまり見かけない仕草だからこそ、見た時は気になるものです。
チンチラがしっぽを振って、ソワソワして落ち着きがなかったり、室内散歩中に急に走り出したり、またはケージ内で暴れる時などには、発情期であることが理由の1つとして考えられます。
チンチラがしっぽを振る・暴れる理由
チンチラの発情期
生まれてから5~9ヶ月ほど経ち、成熟したチンチラのメスは、約40日周期(24~45日ほど)で発情期が訪れます。それに伴いチンチラのオスにも発情期が訪れ、1ヶ月のうち数日間はソワソワして落ち着きのない時があります。
チンチラのメスの発情期は、一見して行動からは分かりにくいですが、チンチラのオスの発情期は、落ち着きのない行動ですぐ分かります。いつもは大人しい性格のオスでも、発情期になるとケージ内を暴れるように飛び跳ねて移動したり、食器をひっくり返したり、ケージから出してあげると急に走り出したりすることもあります。
また、チンチラの繁殖には、メスは身体的な準備がありますが、オスにはその期間がないので、ソワソワと落ち着きのない期間の長さは、とても個体差があります。
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チンチラがしっぽを振るのは嬉しい時とは限らない
チンチラがしっぽを振る理由については個体差があるので一概に言えませんが、チンチラがしっぽを振る時は、犬がしっぽを振ってる時のように、嬉しい気持ちや楽しい気持ちを表しているわけではないことが多いです。
自然界でのチンチラは、猛禽類などに狙われる弱い動物です。常に周囲の様子を伺って安全であるか確認しながら暮らしています。チンチラがじっと動かずに周囲の音や臭いを確認している姿を見ることがあります。
このような時にしっぽだけ動いていることは、天敵に見付かる恐れがあるので、あり得ないわけです。それでもチンチラがしっぽを振る理由は、どうしても落ち着いていられない気持ちの表れであることが考えられます。
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発情期のオスのチンチラがしっぽを振ることがある
そもそも、チンチラがしっぽを振ることはあまりないことですが、発情期のオスのチンチラがしっぽを振ることがあります。ソワソワした気持ちや軽い苛立ちから、どうしても落ち着いていられなくて、しっぽを振る仕草を見せることがあります。
このような時には、無理に触ったり抱っこしたりせずに、チンチラの気分が晴れるようなものを与えてあげると良いでしょう。たとえば、噛みごたえのあるオヤツを与えたり、回し車を設置したり、チンチラがかじっても大丈夫なクッションやぬいぐるみ、かじり木などを与えたりして、ストレスを発散させてあげましょう。
また、チンチラが嬉しい時は、仕草よりも鳴き声で表すことが多いです。チンチラの鳴き声の意味について書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
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