野生のシマリスは、食べきれなかったどんぐりを地面に隠す習性があります。飼育下のシマリスにおいても餌を隠す習性は同じで、十分な餌の量を与えていても、もっと餌を欲しがって巣箱の中が隠した餌でいっぱいになることがよくあります。このような習性から、シマリスに与える1日の餌の量が判断しにくいことがあるので、目安となる餌の量を事前に把握しておく必要があります。
野生のシマリスがどんぐり以外で食べるものは？
シマリスは森に住みどんぐりを食べているイメージが強いと思いますが、実はシマリスは木の実以外にもいろいろなものを食べる雑食性の動物です。木の実が取れる時期は限られているので、実りの季節以外では、木の芽や野草を食べたり、昆虫を食べたり、時には鳥の卵や雛を食べることもあります。
ですから、飼育下のシマリスにおいても動物性タンパク質の摂取が重要になってきます。シマリスの体毛や爪、皮膚など全てタンパク質でできています。中にはタンパク質を含む野菜もありますが、シマリスに昆虫や幼虫などを餌として与えることも必要です。
むしろ、種子の種類によっては脂肪分を多く含むものがあるので、シマリスが食べ過ぎると太ってしまうことがあるので注意が必要です。特に、クルミやヒマワリの種は脂質が多いので、過剰摂取には気を付けましょう。
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シマリスの1日の餌の量の目安
＜1日の餌の量の目安＞
シマリス専用ペレット・・・10～15g程度（体重の10～15%/SANKOシマリスプラス）
おやつの野菜や果物・・・少量（種子類は与え過ぎ注意）
以前はシマリス専用のフードが販売されていなかったので、ハムスターや小鳥の餌を代用して与えていた時期もありました。最近はシマリス専用ペレットがあるので、これがシマリスの主食になります。それに加えて、おやつとして野菜や果物を少量与えるのが、一般的なシマリスの飼育方法です。
シマリスは昼行性の動物なので、主食のペレットは朝に1回だけ与えます。シマリス専用ペレットは各メーカーで定めている適量を与えるようにしてください。大抵はシマリスの体重の10～15%程度の量を与えるが目安です。シマリスの体重は100g前後なので、与えるペレットは10～15g程度が目安です。
おやつの野菜や果物はコミュニケーションのツールとして少しだけ与えます。ペレットと比べて野菜や果物などのおやつは嗜好性が高く、おやつを与え過ぎると、主食のペレットを食べなくなることがあるので注意が必要です。
ペレットにはシマリスに必要な栄養素がバランス良く含まれています。シマリスは草食傾向が強い雑食性の動物です。時に昆虫を食べることもあるので、動物性タンパク質の摂取が必要です。シマリス専用ペレットには、木の実や穀物類の他に、野草や昆虫の粉末なども含まれています。
シマリス専用ペレット
シマリスに与える餌の量は様子を見ながら判断
野生のシマリスは、食べきれない木の実を地面など隠す習性があります。このように餌を隠す習性は飼育下のシマリスでも同じで、主に巣箱の中に餌を隠すことが多いです。
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ですから、朝に与えた置き餌が全部無くなっているからといって、必ずしもシマリスが餌を食べたとは限りません。餌を食べずに巣箱の中に隠しているかもしれないのです。シマリスがきちんとした餌の量を食べているか、または食べ過ぎていないかを様子を見ながら餌を与えるようにしましょう。
巣箱に貯まった餌は、時間が経つとカビが発生することがあるので、定期的に回収するようにしましょう。巣箱の中にどんどん餌が増えていくと、それをシマリスが守ろうとして、攻撃的な行動をとることがあるので、餌の溜め込みすぎには要注意です。
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