今回は、フクロモモンガの「部屋んぽ」と「蚊帳んぽ」について紹介します。もともとフクロモモンガは、木々の間を飛んで移動するほど行動的な動物なので、ケージの中だけで飼育していると、狭くて可哀そうと感じことが多々あります。そのため、フクロモモンガをケージから出して室内を散歩させる飼育方法があるのですが、これにはフクロモモンガならではの問題点がいくつかあるのです。
フクロモモンガの「部屋んぽ」と「蚊帳んぽ」おすすめはどっち?
小動物のペットをケージから出して、部屋の中で散歩させることを通称「部屋んぽ」という言います。部屋んぽのやり方は、ペットに適した温湿度に管理された室内で、ペットに危険な物をサークルなどで囲って安全な状態にしてから、その中で散歩させるという方法です。
たとえば、ウサギやチンチラ、デグーなどは、ある程度の高さのサークルを設置すれば、それを越えて移動することはできません。しかし、フクロモモンガのは、サークルを簡単によじ登ってしまうので、囲う意味が全くありません。ですから、蚊帳の中だけでフクロモモンガを散歩させる通称「蚊帳んぽ」を行うことがあるのです。
フクロモモンガを部屋んぽさせると、カーテンをよじ登って天井付近まで移動することができるので、フクロモモンガが壁紙を剥がしてしまったり、コードをかじってしまったり、時にはエアコンの中に入ってしまうなど、予想外の行動をとって危険にさらしてしまう可能性があります。飼い主さんがリスク管理がきちんとできれば問題ありませんが、上級者向けの飼育方法と言えます。
ですから、フクロモモンガを自由に部屋んぽさせる前に、まずは行動範囲が限定されている蚊帳んぽをさせることがおすすめです。フクロモモンガを蚊帳んぽさせて、その子の性格や行動パターンを熟知してから、必要であれば部屋んぽにチャレンジしてみるという順番で行った方が無難です。
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フクロモモンガを蚊帳んぽさせる時の注意点
フクロモモンガを蚊帳んぽさせる時の室温は、フクロモモンガの最適な温度である24℃~28℃の環境を保つようにしましょう。フクロモモンガは、オーストラリア東部やインドネシア諸島など、暖かい地域に生息している動物なので、特に日本の冬の時期の温度管理は注意が必要です。
フクロモモンガの生活リズムは個体差がありますが、大抵は夜8、9時頃に起きてきて、朝7時頃に寝るのが大まかなパターンです。日によっては夜23時頃に起き出してくる時もあります。フクロモモンガが活発になる時間帯も夜中と朝方なので、この時間に蚊帳んぽさせてあげると良いでしょう。
ただし、フクロモモンガは気分屋さんな子が多いので、蚊帳んぽさせてあげようと準備しても、じっと動かないことも多々あります。ですから、蚊帳んぽさせる時は、フクロモモンガのゲージを蚊帳の中に入れて、好きな時に散歩できる状態にしてあげると良いです。
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フクロモモンガの散歩の時間はどのくらい?
フクロモモンガの散歩の時間は、フクロモモンガが活発になる夜中と朝方の時間帯に、それぞれ1時間ずつ散歩させてあげるのが理想ですが、これを毎日行うのはなかなか難しいことです。
昼間は仕事している飼い主さんが、早朝にフクロモモンガを散歩させてから出勤するのは大変なことなので、夜中の時間帯だけフクロモモンガを1時間くらい散歩させてあげれば十分だと思います。フクロモモンガにも飼い主さんにも負担がない飼育方法が望ましいです。
夜中にフクロモモンガを散歩させることで、適度な運動と満足感からフクロモモンガの夜鳴きが軽減する効果も期待できます。
蚊帳選びのポイント
そもそも市販されている蚊帳は、フクロモモンガのために作られたものではないので、はっきりとこれがおすすめだと言い切れない部分もあるのですが、フクロモモンガの蚊帳んぽに使う蚊帳選びのポイントは2つの事が挙げられます。
1つ目のポイントは、蚊帳の底があるタイプのものを選ぶということです。底のない蚊帳を使うと、フクロモモンガは簡単に通り抜けてしまいます。
2つ目のポイントは、丸洗いできる蚊帳を選ぶということです。フクロモモンガは蚊帳んぽ中に糞尿をしてしまうことがあるので、洗濯できる蚊帳を選ぶことが望ましいです。
フクロモモンガは起床後すぐに糞尿をすることが多いので、まずは排泄を済ませてから蚊帳んぽを始めると良いでしょう。散歩中は、蚊帳の中にレジャーシートなどを敷くと後片付けが楽になります。
後は、部屋の広さに合ったサイズの蚊帳を購入すれば良いです。蚊帳のサイズは商品によって異なりますが、大抵は2m程度の長さで、横幅の違いで高さが若干変わってきます。ここで紹介している蚊帳は、底があるタイプで丸洗いも可能です。
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