基本的にハムスターの飼育は、1匹を1つのケージで育てる単独飼育が望ましいです。なぜなら、ハムスターは縄張り意識が強いため、他のハムスターが自分のテリトリーに入り込むと喧嘩になる可能性があるからです。
しかし、ハムスターの種類によっては集団生活に馴染みやすいものいるので、相性が良いハムスター同士であれば同じケージ内での多頭飼いが成功することがあります。今回は、ハムスターの多頭飼いが可能な種類と成功させるコツについて紹介します。
ハムスターの多頭飼い!同じケージで同居可能な種類
ハムスターの多頭飼いが可能な種類は、ドアーフ系ハムスターと言われる小型の種類です。ドアーフ系ハムスターは、「ロボロフスキーハムスター」「ジャンガリアンハムスター」「キャンベルハムスター」「チャイニーズハムスター」などです。
中でもロボロフスキーハムスターは、世界最小サイズのハムスターで臆病な性格なことから多頭飼いに向いていると言われています。相性の良いロボロフスキーハムスター同士を同じケージに入れと、お互いに体を寄せ合うような仕草を見せることがあります。
ロボロフスキーハムスターは体が小さく、自然界では弱い立場の動物なので、集団で固まることで不安を緩和させことができたり、万が一天敵に襲われても集団が一気に散らばって逃げることで、標的が定まりにくい状況を作っていると考えられます。
他のハムスターの種類でも多頭飼いが成功した例が報告されているので、全く成功する可能性がないとは言い切れませんが、最も多頭飼いしやすいという意味ではロボロフスキーハムスターをおすすめします。
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不用意な繁殖は避ける
ハムスターは繁殖力の強い動物なので、同じケージ内にオスとメスのハムスターを入れると、どんどん繁殖して増えていってしまいます。不用意な繁殖を避けるためにも、ハムスターの多頭飼いは、同性同士で飼育するようにしましょう。
ハムスターは、オスに比べてメスの方が縄張り意識が弱いので、メス同士のハムスターの方が多頭飼いしやすい傾向があります。
ハムスターの多頭飼いを成功させるコツ
同じ環境で育った仲の良いハムスター同士を選ぶ
複数のハムスターを同じケージ内に同居させるためには、どんな種類のハムスターでもお互いの相性の問題が最も重要です。計画無しで1匹、2匹と増やしていくのではハムスターに負担がかかり、縄張り争いで喧嘩になる可能性が高くなってしまいます。
ハムスターを多頭飼いする場合は、まずペットショップで同じケージで飼育されている相性の良い複数のハムスターを購入します。同じ環境で育った仲の良いハムスター同士を選ぶことが成功のためのコツです。
ただし、ヤング期のハムスターは、まだ縄張り意識が弱く、生後4ヶ月以降から縄張り意識が強くなってくると言われているので、最初は多頭飼いが成功していても成長と共に上手くいかなくなることがあるので注意が必要です。
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3匹の多頭飼いが望ましい
同じケージ内に2匹のハムスターを同居させると、どちらか一方が優位性を主張するようになり、やがては強いハムスターが弱いハムスターを攻撃する可能性があります。ところが、3匹以上のハムスターを多頭飼いすると、優位性が緩和されてお互いが寄り添うよう暮らすようになることが多いです。
2匹のハムスターの多頭飼いに成功している例はたくさんありますが、2匹よりも3匹のハムスターの多頭飼いの方が成功する可能性が高まるように思えます。
ただし、同じケージで飼育するハムスターの数が増えれば増えるほど、難しくなってくるのが餌やりの問題です。置き餌にしておくと、食欲旺盛なハムスターばかりが食べてしまって、他のハムスターが十分な餌の量を食べられないことがあります。
餌の溜め込みは縄張り意識を強め、空腹は喧嘩の原因になるので、全てのハムスターが十分に食べられるようによく観察して配慮してあげることが必要です。
頻繁に掃除する
頻繁に掃除することと、多頭飼いを成功さるコツは、一見、全く関係ないように思えますが、実はこれが意外と重要です。ハムスターは臭いで縄張りを主張するので、頻繁に掃除をすることで臭いを取り除き、縄張りを作らせないという効果が期待できます。
掃除をせずに巣箱の中に溜め込んだ餌がどんどん増えていくと、それの貯えを守るためにハムスターの縄張り意識が強くなることがあります。また、仲が悪くなりそうなハムスター同士のテリトリーを綺麗に掃除して、臭いをリセットしてあげると、まるでお互いの関係もリセットされたかのように同居が上手くいくこともあります。
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