ウェットシェルターの上部には、水を入れるためのくぼみがあります。この部分にレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)がすっぽりと入って水に浸かる姿を見かけることがあります。そもそもレオパは、水に入る習性があるのでしょうか。まずは、野生のレオパが生息する地域の湿度について確認していきましょう。
レオパ飼育の湿度管理
レオパに適した湿度・・・60%程度
野生のレオパは、アフガニスタン南部・東部、インド北西部、パキスタン南部などに生息し、これらの地域が砂漠気候に属することから、レオパは乾燥に強いイメージがあるかもしれません。しかし、レオパの飼育において湿度を保つことはとても重要なことです。
アフガニスタン東部に位置する首都のカーブルでは、12月~4月の湿度は60~70%もあります。比較的乾燥する時期でも平均湿度が30%を下回ることはありません。パキスタン南部の都市のカラチも砂漠気候に属していますが、海の近くにあるため年間を通して湿度が高い地域です。
レオパはトカゲモドキ科に属する動物で、日本にも同じトカゲモドキ科に属する生き物が沖縄などの南西諸島に生息しています。レオパとは違う種類のトカゲモドキですが、沖縄の気候を考えてみると、暖かい気温だけでなく湿度も必要だということが想像できると思います。
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レオパが水に浸かる理由
レオパが生きていく上で湿度はとても重要ですが、潤いを得るために自ら水に浸かる習性があるかというと少し違和感があります。むしろ、水を嫌う個体の方が多いように思えるのです。
それでは、なぜレオパがウェットシェルターの上部に溜まった水に入ることがあるのでしょうか。その理由は、おそらくウェットシェルター上部のくぼみが、レオパにとって丁度良い広さで、居心地が良いからだと考えられます。
レオパは、自分の体の大きさにぴったりと合った狭いスペースを好む傾向があります。天敵から身を守る意味で、四方が壁に囲まれていると安心するのかもしれません。レオパの中には水を全く嫌がらない個体がいるので、そのようなレオパが水を気にせずに、ウェットシェルター上部のくぼみに入っているのだと推測できます。
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また、陶器のウェットシェルターはひんやりとしているので、レオパが体をぴったりとつけることで、暑い季節に涼を得ているとも考えられます。野生のレオパは、30℃を超える暖かい地域に生息していますが、昼間は岩場などの影で寝ていて、夜になって気温が下がってから活発に行動します。ですから、あまりに暑過ぎる環境は苦手です。
飼育においてレオパに適した温度は25~30℃程度です。日本の夏も30℃を超えることがあるので、レオパが水に浸かる時は、念のためケージ内の温度を確認してみましょう。
シェルターに入らないレオパについて書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
ウェットシェルター
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