今回は、フトアゴヒゲトカゲの多頭飼いについて紹介します。複数のフトアゴヒゲトカゲを同じケージ内に同居させる場合は、オス同士とメス同士のどちらが成功する可能性があるのでしょうか。
フトアゴヒゲトカゲの多頭飼いはできるの?
フトアゴヒゲトカゲの飼育は、1つのケージで1匹を飼育する単独飼育が基本です。なぜなら、同じケージで複数のフトアゴヒゲトカゲを同居させる多頭飼いは、ケンカをする可能性があるので、ケガをするリスクが高まるからです。
また、フトアゴヒゲトカゲは、体長が40~50cmまで成長するので、単独飼育でも90cmケージを使用するのが理想です。2匹の多頭飼いをする場合では120㎝以上の大きなケージを使用する必要があります。大きなケージを準備するだけでも大変なことです。
ただし、繁殖を目的としている場合は、フトアゴヒゲトカゲのオスとメスを同居させることはあります。この場合は、オスとメスを発情期の間だけ一時的に同じケージで飼育します。
相性が悪いオスとメスを長期間同居させると、フトアゴヒゲトカゲに負担がかかり、しばらくの間餌を食べなくなってしまうことがあるので、お互いの相性を見極めることが大切です。成体のフトアゴヒゲトカゲは、健康な個体でも一週間くらい餌を食べないことは有り得ますが、お互いの相性が悪い場合は、すぐに単独飼育に戻す方が無難です。
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同居できるのはオス同士とメス同士のどっち?
フトアゴヒゲトカゲのオス同士には上下関係があり、どちらかが負けを認めるまで、激しくケンカすることがあります。ですから、フトアゴヒゲトカゲのオス同士を同じケージに同居させるのはNGです。
フトアゴヒゲトカゲがケンカする時は、顎の下が黒く変色し、顎下と胴体を膨らませて、体を大きく見せて相手を威嚇します。そして、頭部を上下に動かす「ボビング」と呼ばれる仕草を見せて怒りを表現します。
このような行動は、主にオスのフトアゴヒゲトカゲに多く見られますが、メス同士がケンカする時でも見掛けることがあります。フトアゴヒゲトカゲは、メス同士でもよくケンカをすることがあるのです。噛みつき合いになるとケガをする恐れがあります。
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フトアゴヒゲトカゲのオス同士とメス同士の多頭飼いで、どちらがケンカしやすいかと言えば、圧倒的にオス同士の多頭飼いです。ですから、どうしてもフトアゴヒゲトカゲの多頭飼いをしたい場合は、メス同士の方が成功する可能性はあるかもしれません。
ただし、フトアゴヒゲトカゲの性格は個体によって様々なので、個体同士の相性が良くなければ、メス同士でも多頭飼いは困難です。
フトアゴヒゲトカゲが頭を上下に動かす「ボビング」や、腕を回す「アームウェービング」については、以前に書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
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