カメレオンは舌をビヨ～ンと伸ばして昆虫を食べるイメージが強いですが、エボシカメレオンの目の前に野菜や果物を近づけると、普通にかぶりついてムシャムシャ食べます。今回は、エボシカメレオンが食べる野菜や果物について紹介します。
なぜエボシカメレオンは野菜を食べるの？
カメレオンは、昆虫食を中心とする雑食性の動物ですが、エボシカメレオンは、カメレオンとしては珍しく植物の葉や果実を食べることが知られています。ただし、植物を食べるのはあくまで補助的な食事で、主食は昆虫です。
エボシカメレオンはイエメンの固有種で、野生ではアラビア半島南西部の高地に生息しています。
カメレオンの多くは、湿度の高い森林地帯に生息しているので、乾燥に弱い傾向がありますが、エボシカメレオンは、湿度の高い森林だけでなく、少し乾燥した谷間でも生息しているので、カメレオンの中では、比較的乾燥に適応した種類と言えます。
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植物の葉や果実を食べて水分を補給できることが、エボシカメレオンが少しは乾燥に適応できた理由の1つとして考えられています。爬虫類が環境の変化に適応するために食性を変えることは、特に珍しいことではなく、たとえば、トカゲの仲間のフトアゴヒゲトカゲも、成長とともに野菜を食べるようになります。
カメレオンの飼育は、湿度が高い環境でありながら、通気性を良くすることが大切です。比較的乾燥に適応したエボシカメレオンの飼育であっても、湿度は60～70％の状態を保つ必要があります。そして、エボシカメレオンの飼育の基本温度は25～27℃、ホットスポット下は32℃程度です。
エボシカメレオンが食べる野菜や果物
幼体のエボシカメレオンは、野菜を食べることはほとんどありませんが、亜成体以降になると、徐々に野菜や果物を食べるようになります。
エボシカメレオンが食べる野菜や果物は、サラダ菜やチンゲンサイ、リンゴ（種を除く）などです。エボシカメレオンの目の前に野菜を近づけると、かぶりついて食べてくれます。
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エボシカメレオンは、観葉植物の葉を食べることもありますが、ポトスなどには毒があるので、観葉植物は食べさせない方が無難です。
他にもエボシカメレオンがニンジンやイチゴを食べることも報告されていますが、野菜や果物はあくまで補助的な餌で、エボシカメレオンの主食はコオロギなどの昆虫です。コオロギにはカルシウム剤をまぶして与えるのが基本です。野菜や果物を与えることが難しい場合は、マルチビタミン剤で補うと良いでしょう。
（生餌）ヨーロッパイエコオロギ
カルシウム+ビタミンD3
マルチビタミン
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