ハムスターは、4足歩行から急に後ろ足で立つことがあります。今回は、ハムスターがこの仕草をする理由について紹介します。時には、ハムスターが後ろ足で立つ仕草が威嚇のポーズということもあるので、状況から気持ちを読み取ってあげることが大切です。
ハムスターが後ろ足で立つ理由
ハムスターは、何かに意識を集中している時に後ろ足で立つ仕草を見せます。それが、警戒する相手に見せる威嚇のポーズであったり、遠くの物音を真剣に聞いていたり、または、単に頭上に気になる対象が近づいているなどが理由として考えられます。
威嚇のポーズ
ハムスターは、相手を威嚇する時に後ろ足で立つことがあります。立つことで自分の体を大きくみせているのです。
それと同時に、口を開けて歯を剥き出しにして、「ギー」「ジー」といった威嚇を意味する鳴き声を出します。
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ハムスターが威嚇のポーズは、ハムスター同士の喧嘩の際に見せることもありますが、基本的には、恐怖心から自己防衛のために行うことが多いです。
たとえば、お迎えしたばかりの人見知りハムスターは、ケージ内に手を入れただけで、仁王立ちになって「ギー」「ジー」と鳴いて威嚇する子もいます。
ハムスターの鳴き声の意味については、以前に書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
周辺の音を聞いている
ハムスターは、優れた聴覚と嗅覚で周辺の状態を常に探っています。ハムスターの聴覚は、人間の約4倍の音域を聞き取れと言われ、嗅覚は人間の約40倍と言われています。(臭いを感知する嗅細胞の数が人間の約40倍)
ハムスターが後ろ足で立つ時は、周辺の音に耳を傾けて集中していることがあります。後ろ足で立ったまま鳴きもせずに、じっとしてる時は、人間には聞き取れない音域の物音を真剣に聞いているのかもしれません。
ハムスターは、特に高音を嫌う傾向があります。ハムスターが嫌がる音についての記事はこちらです。
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頭上に興味の対象がある
ハムスターが後ろ足で立つ仕草が、単に頭上に興味の対象があることが理由になっている場合もあります。
たとえば、ケージの掃除をしようと、飼い主さんがケージの上から手を入れた時や、おやつを上の方から与えた時などに、ハムスターが一時的に立つことがあります。
この仕草は威嚇のポーズとは違って、興味の対象が上から近づいているので、一時的に後ろ足で立っているだけです。威嚇のポーズを見せる時には必ず威嚇を意味する「ギー」「ジー」という鳴き声や、歯を剥き出しにする仕草を伴います。
ハムスターは、基本的に頭上から何かが近づいてくることを嫌います。これは、ハムスターの天敵である猛禽類が頭上から狙ってくるのを思わせるからだと言われています。ですから、ハムスターが飼い主さんに慣れるまでは、できるだけ頭上からは触らないようにしてあげると良いでしょう。
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