今回は、インコが首を傾げる仕草を見せる理由について紹介します。インコは、頻繁に首を傾げたり、首を左右に回す仕草を見せることがあります。この仕草が意味することとは、いったいどのようなことなのでしょうか。
インコが首を傾げる理由
インコの目は、頭部の左右側面に飛び出すように配置されているので、インコの視界は片目で180°、両目で330°程度と言われています。これにより、インコの後方から天敵に狙われても、すぐに察知することができます。
ただし、インコの眼球の可動域は狭いため、注意深く見るためには、眼球を動かす代わりに首を回す必要があるのです。インコの首の骨(頸椎)は、人間よりも多くて12~13個もあります。(人間などほとんどの哺乳類の首の骨は7個です。)そのため、インコの首の可動域はとても広く、首を回して真後ろを向くこともできます。
ですから、インコが注意深く見る時は、眼球を動かすのではなく、首を傾げる片目で対象を見ることが多いのです。
インコが首を傾げる理由は、眼球を動かすことが不得意なため、首を動かして対象を注意深く見るためですが、インコの眼球は全く動かないというわけではありません。
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対象を立体的に把握するためには、片目で見るよりも両目で見た方が良いです。インコは餌を食べる時に、眼球をやや寄り目して両眼視できる領域を広げています。もともと眼球を動かす筋力が弱いため、動かせる領域には限界がありますが、全く眼球が動かせないというわけではないのです。
とは言え、少ししか動かない眼球を動かすよりも、可動域の広い首を傾げることで対象物を見た方がインコとしては楽なわけです。
首を左右に回す意味
インコは、何かを注意深く見たい時に、首を傾げることで片目で見ようとします。この仕草は、インコが首を左右に回すように見えます。
このような仕草は、具体的にどのよな状況で見ることがあるのか、そしてこの仕草がもつ意味について考えてみましょう。
インコは、高い場所から周辺の様子を見渡すことを好みます。インコは、高い場所にいることで自分の安全を確保し、常に周辺を動く対象に向かって目線を送っています。
インコが周辺に興味を示す対象が無く、退屈している時には、高い場所から自分で物を落として、落下物の軌道を目で追うという遊びをすることがあります。
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そんな時に、インコが首を傾げる、あるいは効き目の側に首を左右に回すということをして、落下物を注意深く見ることがあります。
インコが首を傾げる時は、必ずしも頭部の前方を見ているとは限りません。顔は正面を向いていても、首を左右に回すことで、斜め下を見ていることが多いのです。
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