今回は、人を警戒してなかなか懐かない荒鳥の文鳥を手乗りにする方法を紹介します。一度手乗り文鳥になった個体でも、ある日突然、懐かなくなることがあります。そんな手乗り崩れになる原因についても解説していきます。
荒鳥の文鳥を手乗りにするには?
文鳥を手乗りにするには、雛の時期から飼い主さんの手の上に文鳥を乗せて餌付けすることで、ほぼ確実に手乗り文鳥になります。
しかし、雛の時期の餌やりは1日3回、直接雛の口に餌を入れてあげないといけなかったり、夜鳴きが酷かったり、時間のない飼い主さんにとっては、文鳥を雛から育てるのは困難です。ですから、成鳥から文鳥を飼育するケースが多いと思います。
人に懐きにくい鳥を荒鳥と言いますが、そもそも文鳥は気性が荒く、警戒心が強い鳥なので、成鳥になった文鳥は、容易く人に懐かないことが多いです。ただし、一度パートナーと認めた相手に対しては、ベタ惚れになります。
つまり、荒鳥の文鳥を手乗りにするには、文鳥にとって飼い主さんが信頼できる特別な存在になるということです。
そのためには、文鳥が嫌がることを絶対にしないということが大切です。
慣れていないうちは、文鳥がいるケージ内に手を入れない。
文鳥に向かって指を差さない。
文鳥の上から手のひらを被せない。
放鳥時は距離をおいて見守る。
まだ慣れていない文鳥に対しては、まずは飼い主さんが文鳥にとって脅威な存在ではないことを分かってもらうことが大切なので、餌やり、水やり、ケージ内の掃除など、必要最低限の飼育だけ行って、あとは距離をおいて見守ることが基本です。
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問題なのが、放鳥後に荒鳥をどうやってケージに戻すのかということです。餌でつってケージに戻すことができれば一番良いのですが、なかなか上手くいかなことが多いです。そんな時は部屋の電気を暗くして、文鳥の警戒心を緩和してから、優しく手で捕まえてケージに戻してあげると良いでしょう。
文鳥を放鳥させる習慣を半年から数年続けていると、ある日突然、文鳥の方から飼い主さんの肩や腕に止まってくるようになります。本来、文鳥は群れで生活する寂しがりな性格でもあります。
文鳥の方から寄ってくるようになったら、飼い主さんの手の平に餌を置いて、そこから文鳥が食べるようになります。これを根気よく繰り返すうちに、荒鳥の文鳥が手乗りになっていきます。
手乗り崩れになる原因とは?
手乗り崩れとは、一度手乗りになった鳥が、再び人を警戒するようになり、手に乗らなくなることを言います。また、雛から手乗りにしようと挿し餌で育てたのに、結局手乗りにならなかったことに対して言うこともあります。
文鳥は一度パートナーと決めた相手に対して、そう簡単には離れません。ただし、それは文鳥1羽だけの単独飼いしている場合に限ります。
たとえば、1羽の荒鳥を丁寧に育てて、やっとの思いで手乗り文鳥にしたとします。その後、やっぱり1羽だけでは可哀そうと思い、もう1羽の文鳥をお迎えしたところ。急に手乗り崩れになるということがあります。
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本来、文鳥は繁殖という目的があって、自分のパートナーを決めます。この場合は、手乗りだった文鳥のパートナーが、飼い主さんから文鳥同士に代わったということが原因で、手乗り崩れが起こるのです。
文鳥を雛から育てて手乗りにした場合でも、複数の文鳥を飼った途端に手乗り崩れが起こることもあります。文鳥の雛を飼い主さんの手の上で挿し餌すると、雛は飼い主さんのことを親だと認識するようになります。これを「すりこみ」と言って、記憶の隅に「飼い主さん=親」だと刷り込まれた文鳥は成鳥になっても手乗りになるわけです。
ところが、複数の文鳥を飼い始めた途端に、文鳥同士でパートナーができて手乗り崩れになることがあります。人間でもそうですが、文鳥にとっても親とパートナーは別のものなのでしょう。
ただし、複数の文鳥を飼い始めたからといって、必ず手乗り崩れが起こるわけではありません。飼い主さんとの信頼関係を保ちながら、文鳥同士も仲良くしている場合もあります。
文鳥のおやつ
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