文鳥と十姉妹は、いずれもペットとして人気が高く、日本で飼育されてきた歴史が非常に長い鳥です。どちらも体長が15cm程度の小鳥でよく似た外見をしています。品種によっては見分けにくいこともありますが、よく見ると文鳥と十姉妹には決定的に異なる部分があります。今回は、文鳥と十姉妹の違いについて紹介していきます。
文鳥の特徴
分類:スズメ目カエデチョウ科キンパラ属
体長:約17cm
原種の羽色:額、後頭部、喉、尾羽が黒い。胸部は青味がかった灰色。腹部や体側面や嘴は薄いピンク色。品種によって様々な羽色がある。
文鳥の原産は東南アジアのジャワ島やバリ島で日本には江戸時代に持ち込まれた。
やや気が強い性格で同じケージで多頭飼いできないが、人には懐きやすい。
Sponsored Links
十姉妹の特徴
分類:スズメ目カエデチョウ科キンパラ属
体長:約12cm
羽色:交配によって様々な羽色が存在するが、基本的には茶系や白系が多い。
十姉妹は、江戸時代に中国から持ち込まれたチュウゴクコシジロキンパラを品種改良したもので、十姉妹の野生種は存在しない。
穏やかな性格で同じケージで多頭飼いができ、人にもよく懐く。
文鳥と十姉妹の違い
文鳥と十姉妹は、いずれもスズメ目カエデチョウ科キンパラ属に分類される鳥で、どちらも江戸時代にアジア圏から持ち込まれた鳥類ということで、非常に似通った特徴を持っています。
ただし、文鳥の場合は原種に近い羽色の品種が、現在もペットとして飼育されていますが、十姉妹の場合は、中国から輸入したチュウゴクコシジロキンパラを元に品種改良されたものなので、野生種は存在しないという違いがあります。
Sponsored Links
文鳥の原産は東南アジアのジャワ島やバリ島とされていますが、現在はフィリピンやマレーシア、日本、メキシコ、ハワイなど世界各国に分布しています。十姉妹はペットとして品種改良された鳥なので飛ぶ力が弱く、ケージから逃げたとしても野生では長く生きられないと言われています。
十姉妹は大人しい性格から同じケージ内で複数の鳥を飼育することができます。そのため場所を取らずに育てることができるので、以前は十姉妹を飼育する方が多くいました。最近では、文鳥を手に乗せて可愛がる、いわゆる「手乗り文鳥」というものが好まれるようになり、十姉妹と比べて文鳥を飼育する方が多くなっているように思えます。ちなみに十姉妹も手乗りにすることは可能です。
体長は、十姉妹よりも文鳥の方がやや大きいのが特徴です。文鳥と十姉妹には、様々な羽色の種類があり、品種によってはなかなか見分けることが難しいこともありますが、文鳥と十姉妹は嘴の色に違いがあります。
文鳥の嘴は根元のあたりがピンク色になっているのが特徴です。十姉妹は薄い黄色や灰色、黒などの種類が存在します。
文鳥と十姉妹のエサ
Sponsored Links