文鳥の雛は、成長過程で幼い羽から大人の羽に生え変わる時期があり、これを「雛換羽(ひなかんう)」と言います。今回は、文鳥の雛換羽の時期と期間について紹介します。
文鳥の雛換羽の時期と期間
雛換羽が訪れる時期は個体差がありますが、一般的には生後2ヶ月ほど経った頃に羽が生え変わり始めます。
雛換羽が終わるまでの期間も非常に個体差がありますが、通常は1~2ヶ月間程度で完了します。
一般的には、文鳥は生後半年ほどで成鳥になると言われています。ですから、通常は遅くとも生後半年までには雛換羽が終わっていることが多いですが、文鳥の中には、雛換羽が始まるのが遅い子や、なかなか終わらない子もいます。
文鳥には様々な種類があり、いろいろな羽の色の個体が存在しますが、通常は文鳥の雛の羽は、シルバーか白っぽい色をしています。
雛換羽の時期は、この幼い羽が抜け落ちて、その代わりに「羽鞘(うしょう)」と呼ばれる白い筒状のものが生えてきます。その筒の中から新しい羽が生えてきて、生え揃った頃には羽鞘が抜け落ちます。
ですから、雛換羽が訪れる期間は、硬くて白い羽鞘がツンツンと飛び出して目立つようになります。
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文鳥の雛換羽期が遅い・終わらない
文鳥の雛換羽期は、生後2ヶ月頃に始まり、生後4ヶ月頃には終わるのが一般的です。ところが、通常であれば雛換羽が終わる生後4ヶ月頃にやっと雛換羽が始まって、そこから羽の生え変わりがだらだらと続き、気が付けば成鳥になるはずの生後半年が過ぎてもまだ雛換羽が終わらないという個体もいます。
このような成長の遅い個体に対しても、文鳥の雛換羽の時期の対応は、基本的には同じで、普段より栄養の豊富な食べ物を与えて、負担をかけないようにそっと見守ることが大切です。
文鳥の雛換羽の時期は、新しい羽に生え変わる期間なので、多くのエネルギーを消耗します。この時期の雛は、栄養補給のために食欲旺盛になり、疲労によりよく眠るようになります。
羽の生え変わりによる負担からイライラするようになり、時には文鳥が飼い主さんを噛むこともあります。
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雛換羽期の食事は、普段よりもカロリーをやや高めに、羽の原料になるタンパク質を増やして、ネクトンBIOなどの栄養補助食品でミネラルを補うことが大切です。
換羽期の栄養補助食品
栄養補助食品を豆苗などに振りかけて与えたり、タンパク質が含まれている副食(エッグフードやオーチャードグラスなど)を与えるのも良いでしょう。
ただし、文鳥の雛を複数飼育していると、それぞれの雛換羽の時期が大きく異なることがあります。通常の文鳥の食事は基本的に低カロリーなものなので、雛換羽遅いまたは終わらない場合は、個体によって通常の食事と雛換羽の食事を分けて与える必要があります。ですから、飼育状況によってはケージを分ける必要があるかもしれません。
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