今回は、文鳥が羽をバタバタする仕草について紹介します。時にはバサバサと大きく羽を広げることもあれば、小刻みに羽を震わせることもあります。文鳥がこのような行動をとる主な理由について解説していきます。
文鳥が羽をバタバタ広げる・羽を震わせる理由
文鳥が羽を広げてバタバタする理由については、翼を使って飛ぶこと以外で考えると、この仕草は羽に付着したものを落とす時に見せることが多いです。
たとえば、羽の奥に入り込んだホコリや害虫を羽をバタバタ震わせることで振り落とすことがあります。または、羽が生え変わる換羽期に、文鳥が羽をバタバタ広げることで、古い羽を落とすこともあります。
その他には、水浴び後の文鳥が、羽の水気を落とす意味でバサバサと羽を震わせることがあります。それとは反対に、長い間水浴びをしていない文鳥が、羽に溜まった脂分が気になって、羽をバタバタ広げることもあります。
文鳥が羽をバタバタする、これらの理由について、もう少し詳しく1つひとつ解説していきます。
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羽繕いによる仕草
文鳥は、嘴を器用に使って毎日羽繕いする習性があります。まずは嘴で羽のお手入れをしてから、最後に羽をバタバタと震わせて、羽の間に入り込んだホコリや害虫を振り落とします。
文鳥の羽繕いは、換羽期に多く見られるようになります。「換羽」とは、羽の生え変わりのことを言い、成鳥の文鳥は1年に1~2回換羽期が訪れます。文鳥の換羽期は春にくることが多いですが、中には秋に羽が生え変わる個体もいます。
文鳥の換羽期の期間は非常に個体差があり、数週間ですぐ終わる個体もいれば、1ヶ月以上かけてダラダラと長引く個体もいます。この期間に文鳥が古い羽を振り落とそうとして、羽をバタバタ広げる仕草を頻繁に見せるようになるわけです。
また、文鳥の雛が成鳥に成長する過程で、羽が生え変わる雛換羽期もあります。雛換羽が始まる時期も非常に個体差がありますが、生後4ヶ月程度の雛鳥が、成鳥の羽に生え変わり始めることが多いです。この時期の文鳥は古い羽を落とすために、頻繁に羽をバタバタさせることがあります。
文鳥の雛は、これも個体差がありますが、生後2ヶ月ほど経つと羽をバタバタと大きく広げて飛ぶ練習を始めます。単に飛行練習のために羽を広げていることも考えられます。
文鳥の羽繕いについては、以前に書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
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水浴びによる仕草
水浴び後の文鳥は、濡れた羽をバタバタ震わすことで水気を取ります。文鳥の羽は「尾脂腺(びしせん)」から分泌された脂分でコーティングされているので水を弾くことができます。
尾脂腺は尾羽の付け根の上部にあり、そこから分泌された脂分が皮膚づたいに広がったり、嘴で脂分を取って直接羽に塗ることで、羽をコーティングしています。文鳥が羽繕いの時に、多く体をひねって尾羽の付け根あたりを嘴でつついているのは、そこに尾脂腺があるからです。
文鳥は、水浴び後に羽の水気を取るためにバタバタと羽を広げることがありますが、それとは反対に、長い間水浴びしていない時も、羽の汚れが気になってバタバタと震わせることがあります。
文鳥は水浴びが大好きな個体が多く、冬の寒さも関係なく水浴びします。まだ水浴びを覚えていない若鳥が、羽の汚れが気になって、頻繁にバタバタすることもあります。
文鳥の水浴びについても以前に書いた記事があるので、宜しければご覧ください。
給水器・バードバス
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