文鳥は人間よりも多くの睡眠時間を必要とするので、寝る時間帯は早めに寝かしつけてあげなくてはいけません。文鳥の寝る場所や寝る姿勢は個体差がありますが、睡眠中は暗く静かな環境を作ってあげましょう。
文鳥が寝る時間帯と睡眠時間
野生の文鳥は、日の出とともに目覚めて、日が沈めば眠りにつくという規則正しい生活を送っています。日の出時刻が5時頃で日没時刻が18時頃なので、睡眠時間は10~12時間程度になります。
飼育下の文鳥も、10~12時間くらいの睡眠時間は確保してあげたいので、文鳥の寝る時間帯は、18時~20時くらいには寝かしつけてあげると良いでしょう。
Sponsored Links
飼い主さんの生活リズムに合わせて、どうしても文鳥の寝る時間帯が遅くなりがちですが、睡眠時間が短くなると文鳥が体調を崩してしまうことがあるので注意が必要です。
仕事で帰りが遅い時間になってしまう場合は、放鳥する時間帯を帰宅後ではなく早朝に変えるなど、工夫すると良いと思います。放鳥と睡眠は、毎日同じ時間帯に行い、規則正しい生活を送ることで、文鳥の負担が少なくなります。
文鳥が寝る場所と寝る姿勢
文鳥のためにツボ巣(寝床)をケージに入れてあげたのに、ツボ巣では寝ないで、他の場所で寝るということがよくあります。
むしろ、メスの文鳥を飼育している場合は、ツボ巣を設置すると発情を促してしまう可能性があるので、無用な産卵を防ぐためには、ツボ巣をケージに入れない方が望ましいです。ツボ巣は、ペアで繁殖目的の場合や、老鳥の防寒対策などに使用と良いでしょう。
野生の文鳥は、天敵に狙われにくく、雨風を凌ぎやすい場所を寝床に選びます。たとえば、葉の生い茂った木の枝などに止まって寝ています。
飼育下の文鳥も、ケージの中でもっと安全だと思う場所で寝るので、寝る場所は個体によって異なります。基本的には、ペットの文鳥は、止まり木やブランコなどの上で寝ることが多いのですが、個体によっては、物と物の隙間に入り込んでケージの隅で寝るなど、ちょっと変わった場所で寝る子もいます。
Sponsored Links
文鳥は、首を後ろに回して、背中の羽毛に嘴を突っ込んで寝ることが多いです。この寝る姿勢のことを「背眠(はいみん)」と言い、文鳥だけではなくインコなどにも見られる仕草です。
文鳥が寝る時には、体全体の羽毛をフワッと膨らませて内部に暖かい空気を保持します。文鳥の嘴と足には羽毛がなくて寒いので、暖かい羽毛の中に嘴と足を入れた姿勢で寝ます。ただし、文鳥の寝る姿勢は個体差があるので、前を向いた状態で目を閉じて寝る文鳥もいます。
文鳥が寝る時間帯は、暗く静かな場所にケージを置いてください。暗い場所がない場合は、おやすみカバーやタオルなどをケージに被せてあげると良いでしょう。
おやすみカバー
Sponsored Links