今回は、犬が人に飛びつく理由と飛びつきのやめさせる方法について解説していきます。犬が人に飛びつくのは犬の本能的な習性が関係しています。特に人の口や顔に向かって飛びついてくる行動は犬の離乳時の習慣の名残と言われています。
子犬の頃は飛びついてくる姿が可愛いくて、ついついそのままにしてしまいがちです。でも、人に飛びつく楽しみを覚えてしまった犬は、人を見かけるたびにどんどん飛びつくようになってしまいます。子犬の頃から人に飛びつくのをやめさせる習慣づけが大切です。
犬が人に飛びつく3つの理由
1.人の口周りを舐めたい
離乳時の子犬は、母犬の口の周りを舐めて、母犬から食べ物を吐き出してもらいます。その名残で、人の口周りをなめたいのです。これことが犬が人の顔に飛びつく理由のひとつです。
2.動いているものに噛みつきたい
動いているものに噛みつきたいという欲求は、犬が本来もっている狩猟本能です。犬に噛まれるからといって、人の手や足を動かしていると、動くものを噛みたいという犬の本能がさらに刺激されます。それでますます飛びつくことになってしまいます。
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3.人に飛びつくのが楽しい
1と2が習慣化すると、犬が飛びつくことに対して人が騒いだり、叱ったりします。それを犬は楽しいことや良いことと勘違いして覚えてしまいます。
人が騒ぐことで犬は楽しいと勘違いする
子犬の頃に人に飛びつく癖がついて、そのまま成長していったら、まず犬が怪我をする恐れがあります。大型犬なら、人に飛びついて押し倒しかねません。小型犬でも他人の衣服を汚してしまうかもしれません。犬が人の顔に飛びつく時に人が騒いでしまうと、犬はそれを楽しいことと勘違いしてしまいます。飛びつく行為が習慣化してしまうかどうかは、飼い主さんの態度にかかっています。
犬は楽しいことが起こると、それを繰り返そうとします。犬に飛びつかれた時に「ダメ!」と大声で言うのも、「ギャー!」と騒ぐのも、犬は人が反応してくれたということで楽しいこと理解してしまいます。そもそも犬を飛びつかせないためにはどうしたら良いかを考えてみましょう。
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犬が飛びつくのをやめさせる方法
飛びつこうとしても相手をしない
もし犬が飛びつこうとしても反応しないことが大切です。声も出さず、徹底的に無視します。こうすると、大抵の犬はどうすれば良い思いができるか考えて、興奮状態から次第に落ち着いていきます。
日頃から「オスワリ」をトレーニングしていると、犬はオスワリの姿勢をとると良いことが起こると学習していますから、飼い主さんを見てオスワリをします。ここでご褒美にフードを与えます。犬は飛びついても良い思いはできない、落ち着いてオスワリする方が良い思いができると理解し、人に飛びつくことを止めていきます。
人に飛びつく前に抱っこする
人が好きな犬は、大抵は人の口の周りを舐めたいことが理由に顔に飛びつくことが多いです。犬をつれて人と会う時は、しっかりリードをつけて、いざという時はリードを短めに持って飼い主さんが犬をコントロールできるようにしましょう。
人懐っこい犬を人に触ってもらう時は、飼い主さんが犬を抱っこしてから触ってもらいます。犬の方は人好きでも、世の中は犬好きの人ばかりではありません。犬が人に飛びつきそうな時は抱っこするれば事前に止めることができます。
かまってあげられない時はハウスへ入れる
お客さんが来て飼い主さんが犬の対応ができない時は、犬をハウスに入れる方法が有効です。食事などもハウスでさせて、ハウスの中は安全で落ち着く場所と理解させると良いでしょう。犬が飛びつきをしてしまうのは、なんとなく時間をもてあまして、人の口の周りが気になったり、人の動きが気になってしまうからです。舐めたり噛んだりがそもそもの目的ですから、それを満足させるように、飼い主さんが時間に余裕のある時は、噛みついても良いオモチャを使って、思いっきり犬と遊んであげましょう。
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