猫が噛んだり、足で蹴る動作は、猫本来がもっている狩猟本能が理由でやっていることなので、完全に止めさせることは難しい。
猫のしつけは、噛む・蹴るといった動作を止めさせるのではなく、遊びの中で強さの加減を教えることが大切です。
また、子猫の場合は、飽きることなく何度も噛んでくることがあります。
子猫のしつけは、飼い主さんが根気よく繰り返し行うことが大切です。
猫が噛む・後ろ足で蹴るのは狩猟本能
猫が噛んだり、後ろ足で蹴ったりする理由は、猫が本来もっている狩猟本能を満足させるために行っています。
猫は空腹感を感じていない時でも、狩猟本能を刺激する動きや音などを感じると、獲物に向かって飛びかかり、遊びの中で狩猟本能を満足させようとします。
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猫の狩猟本能が分かる動き
● 体を低くして獲物を狙う
● 獲物に向かって飛びかかる
● 前足で抱え込み噛む
● 後ろ足で蹴る
猫が後ろ足で蹴る動作は、愛猫家の間では「猫キック」と呼ばれ、多くの猫に見られる動作です。
猫キックをする理由も猫が本来もっている狩猟本能が関係しています。

生後まもなく一人ぼっちだった猫は甘噛みができない
子猫は、生まれてから3週間ほどで動く物を目で追うようになり、親兄弟たちと遊びながら猫の社会性を学んでいきます。
兄弟がいれば子猫同士でじゃれ合ったり、追いかけっこしたり、後ろ足で蹴ったり、飛びかかったりと盛んに遊びます。
この時に夢中になり過ぎて、突然、本気で噛むこともあります。
噛まれた方は悲鳴をあげて相手に抗議し、さらに強く噛み返すこともあります。
こうして子猫同士で遊ぶことで、噛む加減を学び「甘噛み」ができるようになるのです。
しかし、幼いうちに一人ぼっちになってしまった猫は、社会性を学べずに噛む加減を知りません。
社会性を学ぶという意味でも、子猫は生後3カ月までは親兄弟と一緒に生活することが望ましい。
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子猫の噛み癖のしつけ
子猫が飼い主さんに、突然、本気で噛んでくる場合は、飼い主さんがその子猫の兄弟や親猫になったつもりで、一緒に遊びながら社会性をしつける必要があります。
子猫とはいえ、本気で噛むと非常に痛い。だからといって、体罰を与えてはいけませんし、本気になってやり合ってもいけません。
しつけは、子猫と冷静に向き合って根気よく行うことが大切です。
また、噛まれることに反応し過ぎると、子猫は噛むことで自分の思い通りになると勘違いしてしまうケースもあるので注意が必要です。
飼い主さんは、子猫が噛んだ時の状況から子猫が噛む意味をしっかり把握することが大切です。
子猫に噛まれたら
子猫に指を噛まれた時の対応は、反射的に手を引き抜くのではなく、まずは動きを完全に止めるのが鉄則です。無理に引き抜こうとすると、子猫の歯が引っかかって飼い主さんが怪我をしたり、猫が「獲物が逃げようとしている」と勘違いしてさらに強く噛む原因になります。
噛まれたらおもちゃから手を離し、無言で静かに部屋を出るなどして、子猫を完全に無視しましょう。「噛んだら楽しい遊びがすぐに終わってしまう」と学習させることが大切です。
子猫の歯が強く当たった時は、低い声で短く「ダメ」や「痛い」と伝え、すぐに手を隠すかその場を離れましょう。
高い声で「痛い!」と大声を出すと、子猫が「獲物が鳴いた」と興奮してさらに噛んできたり、恐怖を感じて警戒してしまうことがあります。一貫して「噛んだら遊んでもらえなくなる」と伝えることで、徐々に甘噛みの加減を覚えていきます。
ただし、噛み癖や足で蹴る、ひっかくなどの動作は、子猫の本能的な意味でやっているものなので、飽きることなく何度も繰り返します。
噛み癖を治すしつけは、子猫と飼い主さんの根比べでもあるのです。

パニック状態の猫には手を出さない
猫はパニック状態になりやすい動物です。
猫が見慣れない物や、初めて嗅ぐ臭い、聞きなれない大きな音など、様々な理由でパニックを起こします。
パニック状態になった猫は、部屋の中を走り回ったり、毛を逆立てて全身を膨らましたり、恐怖から攻撃的になったりします。
このような状態に困った飼い主さんは、「ダメ!」手を出して叱りがちですが、パニック状態の猫には逆効果です。手を出したことで猫が噛むこともあります。
パニックを起こした猫は、興奮して部屋の中を走り回りますが、しばらくすると徐々に冷静を取り戻します。
飼い主さんは決して無理に抱きしめたり捕まえようとせず、部屋の電気を消して暗くしたり、別室に移動してそっとしておいてあげましょう。刺激を遮断し、猫が自力で落ち着ける静かな環境を作ることが大切です。
猫が突然、本気で噛んでくる理由
噛み癖もなく穏やかに生活していた猫が、突然、本気で飼い主さんを噛んでくるということがあります。
可愛がっていた猫が、急に凶暴化したことがとても不安で、猫に背中を見せられないという飼い主さんもいます。
このような状態になる主な理由は、猫の縄張りを侵す何かが起こったためと考えられます。
猫は環境の変化にとても敏感に反応します。
部屋の家具を移動したり、引っ越しをしたりすると、猫は不安に感じてストレスから攻撃的になる場合があります。
また、複数の猫を飼育している場合は、他の猫が自分の縄張りに侵入してきたことで過敏に反応して、近くを横切った飼い主さんまでターゲットになるというケースもあります。
突然、凶暴になって本気で噛んでくる場合は、その時の状況をしっかり把握して、原因を取り除く必要があります。
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