フトアゴヒゲトカゲは、紫外線を浴びることで健康を維持しているので、飼育において紫外線ライトの照射は必要不可欠です。ただし、フトアゴヒゲトカゲに適した照射時間があるので、確認していきましょう。
フトアゴヒゲトカゲの紫外線ライトの照射時間
紫外線ライト(UVB)の照射時間・・・1日12時間
爬虫類飼育に使用する紫外線ライトは、光の波長によって「UVA」と「UVB」の2つの種類があります。
UVAは爬虫類の脱皮や食欲を促す作用があると言われ、UVBは体内でビタミンD3の合成を促す作用があり、ビタミンD3はカルシウムの吸収に関与するため骨格の形成に重要です。
フトアゴヒゲトカゲの飼育においては、骨格の形成に関与するUVB(レプタルUVB150)の照射時間が重要で、1日12時間は浴びることができる環境を作るようにしましょう。自然光に近い光を設置するためにUVA(ナチュラルライト)も併用すると良いでしょう。
照射する時間は、1日の周期を再現するという意味でも重要で、毎日決められた時間に照射することで、フトアゴヒゲトカゲの生活リズムが整うようになります。
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紫外線ライト照射器具
紫外線ライトUVA
紫外線ライトUVB
バスキングライトの種類
フトアゴヒゲトカゲは、変温動物なので体を温めるために日光浴が必要です。ケージ内飼育においては、白熱球の照射でバスキングスポット(局地的に高温の場所)を作り、フトアゴヒゲトカゲの体温を保つ必要があります。
白熱球の照射は、通称バスキングライトとも呼ばれ、「昼間用」と「夜間用」に分けられます。昼間に使用する白熱球は、「ソーラーグローUV」「サングロー」「サングロータイトビーム」などがあります。
ソーラーグローUVは、紫外線のUVBが含まれているので、これひとつでフトアゴヒゲトカゲの体を温めることと、UVBを浴びることもできる便利なバスキングライトです。一方、サングローには紫外線のUVAが含まれていて、ソーラーグローUVと比べると保温力はやや弱いです。そして、サングロータイトビームは、強力な光を狙った場所に集中的に照射することができますが、紫外線のUVBは含まれていません。
夜間に使用する白熱球は「ヒートグロー」です。これは赤外線を照射するライトで、爬虫類の目にはこの光が見えにくいため、夜間に使用しても光で環境を妨げることなく保温することができます。
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白熱球照明器具
昼間用白熱球
夜間用白熱球
フトアゴヒゲトカゲの設定温度・湿度
昼間・・・32~38℃が目安
(バスキングポイントは38~40℃)
夜間・・・22~27℃が目安
湿度・・・60~70%が目安
※ケージ内全体が暑くなり過ぎないように温度が低い場所も作るようにしましょう。
結局フトアゴヒゲトカゲの飼育に必要なライトは?
フトアゴヒゲトカゲの飼育に必要なライトは、「ナチュラルライト(UVAを含む)」と「レプタルUVB150(UVBを含む)」の紫外線ライトを1日12時間照射することと、バスキングスポットには昼間は「サングロータイトビーム」、夜間は「ヒートグロー」を使用します。
そして、成長期などに紫外線量が足りないと感じたら、昼間のバスキングライトには「サングロータイトビーム」の代わりに、「ソーラーグローUV(UVBを含む)」と「サングロー(UVAを含む)」を使うと良いでしょう。
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