今回は、フトアゴヒゲトカゲをケージから出して日光浴させる時の目安となる時間と頻度について紹介します。特に温度変化が激しい夏と冬の時期は注意が必要です。フトアゴヒゲトカゲを日光浴させる時の注意点についても合わせて確認していきましょう。
フトアゴヒゲトカゲの日光浴の必要性
フトアゴヒゲトカゲに限らず、多くの動物は太陽光の紫外線を適度に浴びることで、体内でビタミンDを生成しています。ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあるので、骨の形成に欠かせない成分と言えます。この仕組みは人間も同じです。
そのため、フトアゴヒゲトカゲの飼育において、ケージ内に紫外線灯を設置することは必要不可欠です。紫外線灯よりも太陽光の方がたくさんの紫外線を浴びることができるので、定期的にフトアゴヒゲトカゲを日光浴させてあげましょう。
ただし、注意しておきたいのが、フトアゴヒゲトカゲをケージから出して日光浴させる場合です。フトアゴヒゲトカゲにとって適した温度と湿度があるので、夏や冬など極端に温湿度の変化がある季節に日光浴をさせる場合は注意が必要です。
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フトアゴヒゲトカゲを日光浴させる時間と頻度
時間の目安:1日15~30分程度
頻度の目安:週に1回程度
※ケージ外の気温がフトアゴヒゲトカゲの適温(20~35℃)である時に限る。
フトアゴヒゲトカゲは変温動物なので、体温が低い時は日光浴をして体を温め、体温が高い時は日陰に移動して体を冷やします。フトアゴヒゲトカゲにとって日光浴をすることは、紫外線によるビタミンDを生成すること以前に体温調整する役割があるわけです。
ですから、フトアゴヒゲトカゲに適した日光浴の時間は何時間とはっきり言うことは難しいですが、それでも明確に言えることは、フトアゴヒゲトカゲをケージから出して長時間日光浴させることは様々なリスクがあるので、程良く行うことが大切だということです。
すでに述べていますが、紫外線を浴びることよるビタミンDの生成は人間も同じです。変温動物のフトアゴヒゲトカゲと比較するのは的外れかもしれませんが、人間に適した日光浴の時間は1日15分程度で、週に3回の頻度が目安となっています。体温調整ではなくビタミンDの生成を目的にするのであれば、この程度で十分ということなのです。
これらのことから考えると、フトアゴヒゲトカゲを日光浴させる時間と頻度の目安は、1日15~30分程度(日光浴中に飼い主さんが見守る手間も考慮して)、週に1回の頻度(飼い主さんが昼間は働いていることを考慮して)が目安と言えます。
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夏と冬の日光浴に要注意
フトアゴヒゲトカゲをケージから出して日光浴させるのは、ケージ外の気温がフトアゴヒゲトカゲの適温(20~35℃)である時に限ります。
真夏の猛暑日には気温が40℃近くまで上昇することがあるので、フトアゴヒゲトカゲが日陰に移動できない状態で、長い時間日光浴をさせることは良くありません。ケージ内のホットスポットの適温は35℃前後です。
フトアゴヒゲトカゲは体温が上昇してくると、口を開けて体温調節する仕草を見せることがあります。また、暑すぎる場合は移動しようとします。このような仕草をフトアゴヒゲトカゲが見せる場合は、目安の15分を待たずに、短い時間で日光浴を終了させた方が無難です。
秋から冬にかけては気温が17℃ほどになることもあるので、フトアゴヒゲトカゲとっては寒すぎます。通常はケージ内の日中の温度は26~32℃程度に保つことが基本なので、この時期はケージから出して日光浴することは難しいです。
フトアゴヒゲトカゲに適した気温だったとしても、長時間の日光浴は様々なリスクがあります。たとえば、ケージから出したフトアゴヒゲトカゲをベランダで日光浴させる場合は、目を離した隙にカラスに狙われたり、脱走する可能性も考えられます。
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