コザクラインコは成長過程で羽色が変化する時期があります。色変わり時期は、徐々に羽の色が濃くなり薄くなったりして、品種の特徴がはっきりしてきます。今回は、コザクラインコの色変わり時期の目安と、羽色が変化する仕組みについて紹介します。
コザクラインコの色変わり時期の目安
色変わり時期の目安・・・生後4ヶ月前後
コザクラインコの色変わりの時期は個体差がありますが、大抵は生後4ヶ月くらいから色の変化が見られるようになります。その後成長とともに羽に含まれる色素が安定し、羽の配色が決まっていきます。
コザクラインコのノーマルは、羽色が全体的に濃い緑色で、頭から胸にかけて赤い羽、腰が青い羽になっています。コザクラインコは頬を赤く染めたように配色が特徴ですが、種類によっては、頭部が白いホワイトフェイスと呼ばれるタイプもいます。
頭部が赤くなるコザクラインコは、生後4ヶ月くらいの色変わり時期までに、羽色が変化することが多いので、この時期に頭部が赤い種類か、白い種類かが予想できると思います。
頭部が赤いコザクラインコの種類は、ノーマルをはじめルチノーやイエローなどがあり、その他にも全体的に色が薄くなったシナモンと呼ばれる品種もあります。種類によって頭部の赤味が弱まりオレンジに見える個体もいます。
頭部が白いコザクラインコの種類は、青味かかった羽が美しいバイオレットや、羽に色素がほとんど含まれていないアルビノなどがあります。
Sponsored Links
コザクラインコの羽色が変化する仕組み
コザクラインコの羽根の構造は、羽軸(うじく)と呼ばれる太い軸を中心に、そこから羽枝(うし)、小羽枝(しょううし)と細かい組織が枝分けれしています。羽枝と羽枝には色素が含まれており、それによっていろいろな羽色に見ています。
色素が含まれる羽の内部は「Medulla」「Cloudy zone」「Cortex」の3つの層に分かれています。それぞれの層に異なる色素が含まれており、それらの割合によって羽色が決まります。
たとえば、コザクラインコのノーマルは、濃い緑色の羽をしています。この場合は、最も深い層の「Medulla」は黒いメラニン色素、中間層の「Cloudy zone」は青い色素が含まれています。そして、表面に近い層の「Cortex」には黄色の色素が含まれており、それぞれの色素が混ざって見えることで、コザクラインコの羽が濃い緑色になります。
Sponsored Links
羽枝や羽枝に含まれる色素の量は、遺伝的な要素によって違うため、コザクラインコの種類によって配色が異なります。また、成長期には色素の量が変化していくので、羽色がはっきりとしてくる色変わり時期があるわけです。
「Cortex」に含まれる黄色の色素は、インコやオウム特有のもので、これをオウム色素と言います。オウム色素は、黄色、オレンジ、赤があります。(※コザクラインコはオウム目インコ科の鳥です。)
鳥類用総合ビタミン剤
Sponsored Links