アカヒレは、酸素の消費量が少なく低水温にも強い魚です。
とても丈夫な魚なので、初心者でも育てやすい。
今回の記事では、アカヒレの飼育方法について紹介します。
アカヒレの育て方
水槽選び
アカヒレは、必要とする酸素の消費量が少なく、水質の変化にも強いので、ビンなどの小さな容器や小型の水槽でも元気に飼育することができます。
飼育できる目安の匹数は、水量500mlに1匹で考えよう。
使用する水道水は、有害なカルキを抜いて水槽に注ぐようにしましょう。
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カルキを抜く方法は、専用のカルキ抜き剤を使うと便利です。
カルキ抜き剤がない場合は、あらかじめ水道水をバケツなどに入れておいて24時間ほど放置すれば、自然にカルキが抜けて、アカヒレ飼育に使える水になります。
ただし、何日も放置した水道水は、水質が悪化するので使わないようにしましょう。
また、水槽の底に砂利などを入れて置くとバクテリアが発生して、アカヒレにとって住みやすい自然な水質になります。
水温
アカヒレは、寒さに強いので、冬でも暖かい部屋の中で飼育する場合はヒーター無しでも大丈夫です。
ただし、水温が10℃を下回る場合は、観賞魚用のヒーターを使う必要があります。
アカヒレの適水温は25℃です。限界水温は最低10℃、最高29℃です。
限界水温は、あくまで目安です。できるだけ適水温に近い環境で飼育するようにしましょう。
限界水温以下になる場合は、観賞魚用ヒーターかパネルヒーターを使いましょう。
小型容器で飼育している場合は、容器の下に敷いて使うパネルヒーターが便利です。
水換え方法
●小さな容器で飼育している場合
ビンなどの小さな容器でアカヒレを飼育している場合は、水質が悪くなりやすいので、3日に一度全部の水を交換しましょう。
まずは、魚や水草をプラケースなどの他の容器に移し、残りの砂利などはバケツや洗面器に移して水道水で軽く洗いましょう。
飼育用容器に砂利を戻し、カルキ抜きをした水を注ぎます。
飼育用容器とプラケースの水温を合わせてから魚と水草を元の状態に戻しましょう。
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●ろ過槽付きの水槽の場合
水槽にろ過槽(フィルター)をつけると水質が安定して飼いやすくなり、水換え期間も長くなります。
ろ過槽付きの水槽の場合、水換え頻度の目安は2週間に1度です。
水槽の総水量の3分の1程度の水をバケツにくみとり、その中でろ過装置を軽く洗います。
洗い終わったバケツの水は捨てましょう。
新たに準備しておいたカルキ抜きをした水と水槽の水温を合わせてから、水槽にゆっくり注ぎ入れて、元の状態にろ過装置をセットします。
水草
水草は、酸素の供給や水質の浄化に役立ち、魚を落ち着かせる効果もあるので、アカヒレの飼育では、なるべく水槽に入れてあげたほうが良いでしょう。
水草を流木に活着してレイアウトすると見栄えも良くなります。
アカヒレにおすすめの水草は、次のとおりです。
・アナカリス
・カボンバ
・アヌビアス ナナ
・ミクロソリウム
・ウイローモス
適水温は25℃です。限界水温は最低20℃、最高28℃です。
エサやり
エサやりは、毎日1回~2回程度行ってください。
アカヒレの口は、とても小さいのでエサが大きすぎると食べにくいことがあります。
アカヒレ専用のエサ、もしくは小型熱帯魚専用のエサを選ぶと良いでしょう。
エサは、浮上性で水を汚しにくいタイプを選ぶのがポイントです。
アカヒレの種類と寿命
アカヒレは、中国広東省原産の魚で、名前のとおり尾びれが赤いのが特徴です。
別名「コッピー」という愛称でも知られています。
幼魚期はネオンテトラにそっくりの色をしています。
アカヒレには、いくつかの改良品種がいますが、最も有名なのがゴールデンアカヒレです。
ゴールデンアカヒレは、体の色が綺麗な金色になっているのが特徴です。
その他にもヒレの長いロングフィンアカヒレ(カージナルアカヒレ)という種類もあります。
どの種類でもアカヒレの丈夫な性質を持っているので、初心者でも飼育しやすい。
アカヒレの寿命は、一般的な小型熱帯魚と同じくらいでおよそ3年ほどです。
フィンスプレッディング
フィンスプレッディングとは、ヒレを広げて威嚇や求愛をする行為のことです。
アカヒレの場合は、ヒレを大きく広げて、まるでダンスしているように体全体を小刻みに揺らします。
一般的にオス同士の闘争でよく見れる行為なのですが、メスが行うこともあります。
フィンスプレッディングは、アカヒレ以外でも、ベタやテトラなどいろいろな魚で見ることができます。
アカヒレが他の魚を追い回してしまう
アカヒレが他の魚をしつこく追い回してしまうことがあります。
その原因は、魚の数に対して水槽が小さ過ぎたり、または求愛行動だったり、いろいろなことが考えられますが、原因が見当たらない場合は、そっとしてあげるのが良いでしょう。
アカヒレは、特にエサやりの時に他の魚を追い払うような行動をとることがあります。
攻撃されている魚が心配でずっと水槽を見つめていると、アカヒレはまたエサやりの時間だと勘違いして、しつこく追い回し続けることがあります。
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