チンチラは今まで食べていた牧草でも、ある日突然食べなくなることがあります。チモシーの収穫の時期によって食べないのか、またはチモシーの味に飽きて捨てるのか、その原因ははっきりと分かりませんが、こうなったら別のメーカーの牧草を与えてみると良いでしょう。
今回は、チンチラの飼育においての牧草の役割や、チンチラが好む傾向があるチモシーの特徴などを紹介します。
チンチラが牧草を食べない!
チンチラに与える餌は、主にペレット(チンチラ専用フード)と牧草(チモシー)になります。ペレットは毎日適量を与え、牧草はチンチラが常に食べられるように常備しておくのが一般的です。
ペレットには、チンチラに必要な栄養素がバランス良く含まれています。チモシーには、それほど多くの栄養素は含まれていませんが、食物繊維は豊富に含まれているので、お腹の調子を整えるのに役立ちます。
チンチラは、ペレットは食べるけど、牧草は食べないということがあります。今まで美味しそうにチモシーを食べていたのに、ある日突然食べなくなるので、飼い主さんとしては驚いてしまうのではないでしょうか。
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しかし、ペレットの原材料をよく見ると、ペレットの主成分はチモシーミール(チモシーを粉状にして固めたもの)とアルファルファミール(アルファルファを粉状にして固めたもの)なので、ペレットを食べていれば、同時にチモシーも食べているということになります。それに加えてペレットには、チンチラに必要な他の食材や栄養素もバランス良く含まれています。
それでは、なぜ牧草を常備しておく必要があるのでしょうか。それは牧草から多くの食物繊維を摂取して、お腹の調子を整えるためです。常備しておくことで、おやつにもなります。ですから、チンチラの飼育は、ペレットだけではなく牧草も必要です。
チンチラがチモシーを飽きて捨てる時は?
チモシーは各メーカーで様々な商品が販売されていて、それぞれの栽培環境の違いから、牧草の緑の濃さや草の香りの強さが異なります。チンチラの性格は個体差があるので、独自のこだわりがあるのか、自分の好みのチモシーしか食べないということがよくあります。
ところが、せっかくチンチラの好みのチモシーを与えても、ある日突然食べなくなることもあります。チンチラが同じチモシーに飽きて捨てるのか、それとも牧草の収穫の時期によるものなのか、食べなくなった理由については、はっきりと分かりませんが、こうなった別のメーカーのチモシーを与えるしかありません。
チモシーは1番刈りのものが栄養価が高いとされています。1番刈りとは、種をまいてからその年で最初に収穫したチモシーです。1番刈りは固く栄養価が高いですが、2番刈り以降は柔らかく栄養価も落ちていく傾向があります。
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そして、同じ1番刈りのチモシーでも緑色が濃いものの方が栄養価が高い傾向があります。チモシーなど植物の緑色は、クロロフィル(葉緑素)と呼ばれる色素で、太陽光をエネルギー源として、水と二酸化炭素から糖質などの有機物を合成する働きがあります。
チンチラの好みは一概には言えませんが、これらのことからチンチラは1番刈りの緑色の濃いチモシーを好む傾向があります。
チモシーは、同じメーカーのものでも収穫した時期によって、色や香り、栄養などに多少の違いがあります。そのため、チモシーの収穫時期の違いでチンチラが急にチモシーを食べないことがあります。好みではないチモシーをチンチラに手渡しても、少しかじってからすぐにポイッと捨てます。チンチラが牧草を捨てるようなことがあったら、他のメーカーのチモシーを試してみると良いかと思います。
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