今回は、文鳥の水浴び後の対応や臭いについて紹介します。文鳥が水浴び後に鳴くことで何かを要求していたり、羽を丸く膨らませて小刻みに震える時は、寒さを訴えている可能性があります。また、文鳥が水浴び後に放つ独特の体臭についても解説していきます。
文鳥の水浴びは「水浴び後」が肝心
個体差はありますが、多くの文鳥は水浴びが大好きです。水浴びを好む文鳥は一日に何度も水に入ることがあります。
本来、野鳥が行う水浴びは、水に入って羽を綺麗にしてから、羽をブルブル震わせて水気を取り、羽繕いをした後に日光浴をして乾かすという流れになります。
しかし、ペットとして飼育されている文鳥は、水浴び後に日光浴ができません。羽が濡れたままにしてしまうと、体温が下がり体調を崩してしまう恐れがあります。特に寒い冬の時期は、水浴び後の対応が大切です。
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文鳥が水浴び後に鳴く・震える
文鳥の羽の表面には油分が付着しているため水を弾く性質があります。水浴び後に羽が震えることで水気を飛ばすことができます。ところが、飼育下の文鳥の中には、この体を震わす動作が下手な子がいたり、加齢により苦手になっている個体もいるのです。
そのような個体には、ドライヤーを使いたくなる飼い主さんもいらっしゃると思いますが、ドライヤーを使うと火傷の危険性や、乾燥し過ぎることによる肌トラブルの原因になるので、ドライヤーは使わないで室内を暖めて自然乾燥させることが望ましいです。
ただし、自分で乾かすことができる文鳥や、暖かい季節など手助けが必要ない場合は、飼い主さんが文鳥を乾かしてあげなくても大丈夫です。
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水浴び後に水気を飛ばすために豪快に羽を震わせているのではなく、羽を膨らませて小刻みに震える場合は、文鳥が寒さを訴えている時です。また、羽が濡れている状態で、飼い主さんに向かって鳴く時は、何かを要求していることも考えられます。ただし、文鳥は水浴びが楽しい時も鳴くことがあるので一概には言えません。
文鳥の鳴き声の意味については、以前に書いた記事があるので合わせてご覧ください。
文鳥が水浴び後に臭いのはなぜ?
文鳥に限らず動物のほとんどは独特の体臭をもっています。いわゆる獣臭というものです。鳥類では、インコ特有の体臭である「インコ臭」が広く知られています。動物の体臭は食性による影響が大きく、穀物を好んで食べるインコの体臭は、干し草のような、あるいはバタークッキーのような香りとして愛好家に好まれています。
同様に穀物を食べる文鳥の体臭も、植物を天日干しにしたような臭いがします。文鳥の体臭はインコほど強くありませんが、換羽の時期(羽の生え変わりの時期)に臭いが強くなる傾向があります。
羽が乾いている時はそれほど臭くはないのですが、水浴び後に羽が濡れた時に体臭が強くなる傾向があります。臭いの元となっているのは羽に付着した油分なので、濡れた羽を震わせて水気を周辺に撒き散らしているわけですから、同時に体臭も分散されます。
また、文鳥の濡れた羽は、生乾きの衣類のように臭いが強くなる傾向があります。人によって感じ方は異なりますが、体臭が酷い時は、まるで生乾きの雑巾のような臭いに感じることもあるようです。とは言っても愛鳥は可愛いものです。
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