懐いているウサギであれば、飼い主さんの背中に乗ることや、膝に乗ってくることもあると思います。その行動をウサギが楽しんでいるのであれば微笑ましい光景ですが、ウサギが上に乗る行為は自分の優位性を主張する意味で行うこともあります。
ウサギが背中に乗る意味や膝に乗ってくる理由とは?
習性的な理由
野生下のウサギは、段差の多い野山を跳び回って移動するので、飼育下のウサギでも目の前に段差があれば、たとえ飼い主さんの体の一部でも上に乗ってみたいと思うのは自然な欲求と言えます。
ウサギの性格は個体差がありますが、中には高い所が好きな個体もいます。ハウスの上に乗って、高い所から周辺の様子を伺う仕草を見せることもあります。
ウサギが寝そべっている飼い主さんの背中に乗ることや、座っている飼い主さんの膝に乗ってくることは、その行動自体をウサギが楽しんでやっている分には良いと思います。そもそもウサギが飼い主さんを信頼しているからこそ、体の上に乗ることができるわけです。
しかし、体の上に乗ることによって、ウサギが飼い主さんよりも上位の存在であることを示している場合もあります。
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優位性を示す「マウンティング」
ウサギが他のウサギの上から覆いかぶさるように乗る行為を「マウンティング」と言います。これは、発情期のオスがメスに対して行う求愛の行動ですが、その他にも縄張りを主張する際に自分の優位性を示す意味でも行います。
ウサギをケージから出して部屋んぽさせると、ウサギの縄張り意識は部屋の空間まで広がっています。そのため、同じ室内にいて気の許せる飼い主さんを、いつしか縄張り争うの相手としてウサギが意識していく可能性ができてます。
寝そべっている飼い主さんの背中に乗ることで、ウサギが自分の優位性を示す時は、背中からウサギをどけようとすると、鼻先で押し返して抵抗したり、衣類を噛んだり、むしろ飼い主さんの方が邪魔だと言わんばかりの仕草を見せます。
座っている飼い主さんの膝に乗ってくる時も、ウサギが自分の優位性を示す場合は、同じように攻撃的な行動を見せます。
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無駄なマウンティング行為を止めさせる方法
ウサギが発情期であれば一時的な苛立ちが反映して、飼い主さんにマウンティングしている場合もあります。日常的にウサギが飼い主さんの背中や膝の上に乗ってくる場合は、ウサギの様子を見て、優位性を意味するマウンティングかどうかを判断することができると思います。
いずれにせよ、ウサギがマウンティングする時は、興奮状態である場合が多いです。このような時のウサギは自分の要求が通らないと、さらにエスカレートしていく傾向があるので、まずは、一旦ウサギをケージ内に戻して落ち着かせると良いでしょう。
無駄なマウンティング行為をしたらケージに戻すを繰り返すことで、ウサギは欲求が通らないことを認識し、次第に自分の優位性を主張することも減っていくことでしょう。
また、ウサギをサークル内で部屋んぽさせることで、ウサギの縄張り(サークル内)と飼い主さんの生活空間を分けることで、ウサギの縄張り意識を和らげることが期待できます。
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