今回は、文鳥の羽繕いの意味について紹介します。文鳥は自分の羽根を自ら羽繕いすることもありますし、同居している他の文鳥に対して羽繕いをしてあげることもあります。羽繕いは文鳥にとって重要な行為ですが、いつもより羽繕いすることが多い場合は、何らかの負担がかかっている可能性も考えられます。
文鳥の羽繕いの意味
羽根のお手入れ
文鳥が羽繕いをする意味について、真っ先に挙げられるのが羽根のお手入れです。文鳥は小さな嘴を使って、腹部や両翼など全身の羽根を綺麗にしていきます。
一見、嘴が届きそうもない背中の方まで、首を180°近く回転させて難なく羽繕いができるのです。しかし、文鳥が自分で羽繕いできない場所があります。それは頭部と首です。ですから、文鳥の頭部と首のあたりを撫でてあげると喜びます。
文鳥にとって羽繕いは、皮膚トラブルや害虫の侵入を防ぐために、重要な日課となっています。
文鳥が羽根を汚れたままにしておくと、やがては羽根の根元まで汚れが入り込み、皮膚トラブルを起こす原因になります。また、羽繕いを怠ると害虫が侵入する恐れもあるのです。
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仲間同士のコミュニケーション
仲の良い文鳥同士が、スキンシップの意味でお互いに羽繕いをし合うことがあります。この場合は、自分では羽繕いすることができない頭部や首のあたりを、他の文鳥が羽繕いしてあげます。
ですから、放鳥時に文鳥を遊ぶ際には、文鳥の頭部や首のあたりを指で優しく撫でてあげると良いのです。
ただし、文鳥を撫でる時には指先を文鳥に向けないようにしましょう。指先は鳥の嘴に似ているため、文鳥が威嚇されていると勘違いしてしまいます。
文鳥を撫でる時は、人差し指の関節を曲げて指先を自分の方へ向けながら、指の関節部分を使って撫でてあげると文鳥が安心します。
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文鳥の羽繕いが多い時は…
文鳥にとって羽繕いは習慣的に行う行為なので、気持ちを落ち着かせるという意味で羽繕いをすることがあります。
たとえば、聞きなれない音を聞いた後や、同居している他の鳥と喧嘩した後など、いったん気持ちを落ち着かせるために、いつもやっている羽繕いをしてホッとするということがあるのです。
ですから、文鳥の羽繕いが多い時は、何らかの原因で文鳥に負担がかかっている可能性も考えられるわけです。
文鳥が羽繕いに費やす時間は非常に個体差がありますが、一般的に文鳥が羽繕いをする頻度は、一日に約2時間程度だと言われています。
文鳥の羽繕いが多いように思える場合は、飼育環境を見直す必要があるかもしれません。
それとは別に、文鳥には生理的な理由で羽繕いが多くなる時期があります。それは、羽根が生え変わる「換羽(かんう)」の時期です。
文鳥の換羽期は1年に1~2回あり、春または秋に羽根が生え変わることが多いです。この時期は、羽根の生え変わりを助けるために、頻繁に羽繕いをするようになります。
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