ペットショップなどで販売されているグッピーには、大きく分けて「国産グッピー」と「外国産グッピー」があるのをご存知でしょうか。今回は、国産グッピーと外国産グッピーの違いや、これらの混泳と繁殖について紹介します。
国産グッピーとは?外国産グッピーとは?
国産グッピーと外国産グッピーの違いは、日本のブリーダーが国内で繁殖し、作り上げたグッピーを「国産グッピー」と言い、日本国外でブリードされたグッピーを「外国産グッピー」と言います。
グッピーの原産地は、ブラジルやベネズエラ、コロンビアなどの南米北部です。そこから世界中に広まり、現在はドイツで繁殖した個体が多く流通していると言われています。日本へ輸入されている外国産グッピーは、シンガポール産や台湾産などが多く出回っています。
日本に初めてグッピーが輸入されたのは昭和初期の頃です。そして、1960年代後半くらいからグッピーのブリードが盛んに行われて、いくつかの国産グッピーが誕生しました。
その代表的な種類が「ドイツイエロー・タキシード」や「ブルーグラス」などです。ドイツイエロー・タキシードはその名の通り、1969年にドイツから輸入された個体を元に品種改良したものです。
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国産グッピーと外国産グッピーの違い
<国産グッピー>
日本国内でブリードされたグッピー。
比較的値段が高いものが多い。
日本の水に慣れている。
MIX販売されることがほとんどない。
<外国産グッピー>
日本国外でブリードされたグッピー。主にシンガポール産。
比較的値段が安いものが多い。特にMIX販売は安価。
カラーバリエーションが豊富。
日本の水に慣れていないことが多い。
簡潔に言うと、以上の内容が国産グッピーと外国産グッピーの違いです。
国産グッピーは、厳選された個体を元に品種改良されたものが多いので、比較的値段が高いものが多いです。
それに比べて、外国産グッピーは値段が安いものが多く、特に、様々な種類をまとめて売っているMIX販売は安価です。国産グッピーはMIX販売されることがほとんどありません。
外国産グッピーは、国産グッピーと比べてカラーバリエーションが豊富で安価なところが魅力ですが、長期輸送中の負担や日本の水に慣れていないことから体が弱っている心配があります。
それに比べて、国産グッピーは、日本で繁殖して日本の水で育っているので、比較的丈夫な個体が多いという違いがあります。
見た目で分かりにくい個体も多いので、ペットショップで購入前に、店員さんに国産グッピーか外国産グッピーかを聞いてみると良いでしょう。
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国産グッピーと外国産グッピーの混泳や繁殖には要注意!
グッピーは非常の繁殖力が強い魚で、周年繁殖でどんどん子供が増えてしまうことがあります。ですから、個体同士が触れ合う機会が多く、弱った個体を混泳していると感染して全滅してしまうこともあります。
外国産グッピーは、長期輸送中の負担や日本の水に慣れていることから、体調を崩してしまう場合があるので、国産グッピーと外国産グッピーの混泳は避けた方が無難です。
また、国産グッピーと外国産グッピーの繁殖は可能ですが、外国産グッピーの体調を十分に見極めるうえで慎重に行うことが望ましい。そもそも、国産グッピーの人気種は、すでに美しい個体として完成されているものであったり、比較的高価なものが多いので、国産グッピーの1ペアのみで飼育する方が良いと言えます。
ただし、少量の同じ品種のグッピーのみで繁殖を繰り返すと、稚魚が奇形になるリスクが高まるので、適切なタイミングで他の品種と繁殖させる必要があります。
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